2018-01-07 18:00
経済
ミャンマーの観光関連企業、シンガポール証券取引所で取引開始

RTOにより取引を実現
ミャンマーの観光関連企業であるメモリーズ・グループ(Memories Group、以下「メモリーズG」)は1月5日、シンガポール証券取引所で株式の取引を開始した。メモリーズGは、大企業ヨマ・ストラテジック・ホールディングス(Yoma Strategic Holdings、以下「ヨマ・ストラテジック」)、ファースト・ミャンマー・インベストメント社(First Myanmar Investment Limited、以下「FMIL」)、Exemplary Venturesの観光部門が分社化された企業である。
マレーシアの不動産開ディベロッパーSee Hoy Chan氏の支援によりシンガポール証券取引所に上場しているSHC キャピタル・アジア(SHC Capital Asia)は昨年11月、メモリーズGの株式を6,970万シンガポールドルで取得。
これは、シンガポールで非上場のメモリーズGを上場させるために、株式を持つヨマ・ストラテジック、FMIL、Exemplary VenturesがSHC キャピタル・アジアに現物出資した形となるリバース・テイク・オーバー(RTO)という事業戦略の1つである。
Yoma Strategicの創設者であり、メモリーズGとFMILの執行役員でもあるSerge Pun氏は、
「これらの買収を通じて、業界での痕跡を強化し、観光に関わる企業として地位を高めることを願っている」(MYANMAR TIMESより)
と喜びを語っている。なお、リバース・テイク・オーバーは上場廃止基準に抵触するため、日本では採用されていない。
メモリーズGとは
メモリーズGは、ミャンマーに焦点を当てた最初の近代的な観光関連ビジネスで、主要事業はエクスペリエンス、サービス、ホテルの3つだ。エクスペリエンス事業は、バガン(Bagan)とインレー湖(Inle Lake)の熱気球運航便を運営するBalloons Over Bagan、バガン・ニャウンウー(Nyaung U )郡区にある商業・観光関連のホスピタリティ開発を手がけるBagan Landから成る。
一方、サービス事業は、ミャンマーでのツアーの設計と実施を専門とする旅行代理店Asia Holidays、ホテル事業はカレン州やヤンゴンでリゾートを運営している。
メモリーズGの統合されたビジネスモデルと広範なローカルネットワークは、今後その優位性を活かしていくことになるだろう。
(画像はMYANMAR TIMESより)
外部リンク
Yoma, FMIC spin-off Memories Group commences trading
https://www.mmtimes.com/
Myanmar’s Memories Group debuts on Singapore Exchange
https://www.dealstreetasia.com/
Myanmar’s first tourism stock starts trading in Singapore
http://www.todayonline.com
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