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2017-12-25 12:00

政治

ミャンマー、「ロヒンギャ危機」調査の国連特別報告者の入国拒否

国連
「失望」を表明
人権状況に関する国連特別報告者である李亮喜(Yanghee Lee)氏は12月20日、ミャンマー政府が同氏のミャンマー入国を拒否し、任期中の協力を撤回するという決定に失望を表明した。

李氏は、
「ミャンマー政府によるこの決定に困惑、失望している」(プレスリリースより)
と述べた上で、
「非協力という宣言は、ラカイン州やミャンマー国内でひどく恐ろしいことが起こっていることを強く示している」(プレスリリースより)
とミャンマー政府に対する懸念を示した。

国連によると、同氏は来年1月にミャンマーを訪問し、ラカイン州のイスラム系少数民族「ロヒンギャ」に対する人権侵害を含め、同国全土の人権状況を調査する予定だったという。

「先入観にとらわれ、不公平だった」と主張
特別報告者である李氏はこれまで、ミャンマー政府との相互尊重関係を維持していたが、同政府は李氏による7月の調査報告が「先入観にとらわれ、不公平だった」と主張しているという。

特別報告者の任務は、人権理事会と国連総会に報告するためにミャンマーを年に2回訪問し、調査することだ。

李氏は2014年6月に就任して以来、すでに6回もミャンマーを訪問している。

ミャンマー政府は過去の訪問要請に積極的に対応してきたが、 “セキュリティ上の理由”として、一部地域への侵入は一貫して拒否していた。

ミャンマー政府は、ラカイン州で問題となっている「ロヒンギャ」に対する人権侵害が繰り返し起こっていることを何度も否定している。

国連の特別報告者の入国を拒否するミャンマーには、何か隠さなければならないことがあるのだろうか。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

国連(United Nations)
http://www.un.org/en/

国連(United Nations)のプレスリリース
http://www.un.org/apps/news/

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