2017-12-27 22:45
社会
ロヒンギャ難民の多くの子どもが栄養不良、貧血、疾病に

保健・栄養調査を実施 多くの子どもが公共保健危機に
世界中の子どもの権利と健康を守るために活動する公益財団法人日本ユニセフ協会(以下、ユニセフ)が、ミャンマーでの暴力などから、バングラデシュに逃れてきているロヒンギャ族難民の子どもが、栄養不良、貧血、疾病の危機にさらされていると、26日のプレスリリースで発表した。KutupalongとNayaparaの難民キャンプと仮設居住区で、10月22日から11月27日に3度の保健・栄養調査が行われ、調査対象の子どもの多くが貧血症、下痢症、急性呼吸器感染症になっていることが分かった。
また、世界保健機関(WHO)が定める栄養不良発生率に関しては、15%以上にも上っているとし、ユニセフ・バングラデシュ事務所代表エドゥアルド・ベイグベデル氏も、多くの子どもが公共保健危機にさらされていると指摘している。
重度の栄養不良の子どもに治療食 ワクチンキャンペーンも開始
栄養不良、下痢症、そして感染症が合併することで事態が悪化することも、懸念されており、ユニセフはパートナー団体と協力し、重度の栄養不良の子どもに治療食を提供、破傷風とジフテリアの2価ワクチンキャンペーンなども開始した。また、日本でも様々な活動を行っており、「ロヒンギャ難民緊急募金」の受付をしているほか、ユニセフ現地報告会「ロヒンギャ難民支援の現場から」を2018年1月11日に、ユニセフハウス(東京・品川)にて開催するとしている。
(画像はプレスリリースより)
(C)UNICEF_UN0151415_Brown
外部リンク
公益財団法人日本ユニセフ協会のプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/
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