2017-12-30 10:00
社会
ミャンマー裁判所、国家機密法違反で逮捕のロイター記者の勾留延期

さらなる調査が必要
ミャンマーで問題となっている「ロヒンギャ危機」の取材を行っていたロイター通信の記者2名が逮捕された事件で、ミャンマー裁判所は12月27日、同2名の勾留期間を2週間延期した。ロイター通信のミャンマー人記者Wa Lone氏とKyaw Soe Oo氏の2名は12月12日、ヤンゴン郊外で情報を提供していた警察官と会った後、その警察官とともに逮捕された。
記者2名は、ラカイン州の「治安部隊に関する重要文書」とその他の関連情報を入手したとして、国家機密法違反に問われており、逮捕された警察官は記者に機密文書を漏洩したと伝えられている。
27日に記者2名と警察官は裁判所に出廷。裁判所はさらなる調査が必要だとして、勾留期間を延長したという。
「ジャーナリストとして真実を追求し続ける」
ロイター通信記者の弁護士は、「彼らはメディアとしての仕事をしているにも関わらず、この告発の下で起訴されている」(TIMEより)
と記者団に語っている。また、逮捕されたWa Lone氏は裁判所から警察車両へ戻る際、
「ジャーナリストとして真実を追求し続ける」(KYODO NEWSより)
と述べた上で、「誰もジャーナリストを黙らせることはできない。私たちはメディア倫理に従って真実を遂行し続けるだろう」(KYODO NEWSより)
と叫んだ。ロイター通信の記者2名は、ラカイン州で治安部隊により弾圧を受けたイスラム系少数民族「ロヒンギャ」に関して取材をしていた。
この地では8月以降、65万人以上のロヒンギャがバングラデシュへ逃げており、国際社会から治安部隊に対して非難の声が上がっている。
(画像はBBCより)
外部リンク
Myanmar Rohingya crisis: Reuters reporters stay jailed
http://www.bbc.com/
Myanmar Court Extends the Detention of Two Reuters Journalists
http://time.com/
Myanmar court extends arrest of 2 Reuters journalists
https://english.kyodonews.net/
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