2017-12-07 19:45
社会
ミャンマーからの難民が62万人以上に 懸命な活動を続ける

治療した数が3か月で62,000人以上に いまだ収束がみえず
医療・人道援助を行っている国際NGOである、国境なき医師団(以下、MSF)が、ミャンマーからバングラデシュへ逃れたロヒンギャ族難民の数が62万人以上になり、懸命な活動を続けていると、4日のプレスリリースで発表した。MSFは、バングラデシュの複数の難民キャンプで15の診療所を運営。クトゥパロン難民キャンプの診療所では、病床の数を拡大するなどし、1日に400人以上の外来患者を診療している。また、コックスバザール県の難民キャンプでは、下痢や気道感染、幼い子どもの栄養失調などが広がっており、ここ3か月間で62,000人以上を治療したことも明かされた。
感染症拡大を防ぐ活動も ラカイン州への自由な立ち入り許可を
感染症の拡大を防ぐため、安全な水を提供する活動も継続。今までにトイレ510基、掘り抜き井戸105本と重力式の給水システムを設置し、人々が暮らす地域に平均55トンの水を毎日届けている。最近では難民の間で、はしかと思われる症例が多く確認されていることから、バングラデシュ政府が予防接種キャンペーンを開始。MSFは、予防接種の日時を知らせる広報活動やワクチンの輸送などを通じてサポートしていく。
更に、およそ15万人のロヒンギャ族が残っているとされるミャンマー・ラカイン州北部には、独自に活動する国際人道団体が入る許可を得られない状況下にある。MSFはラカイン州への自由な立ち入り許可を、バングラデシュ政府に強く求めるとともに、難民キャンプでの援助活動を続けていく。
(画像はプレスリリースより)
(C)Stephane Coletti/MSF
外部リンク
国境なき医師団 プレスリリース
http://www.msf.or.jp/
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