2017-12-06 15:00
社会
「日本からミャンマーの未来を担う学生へ贈り物」ラカイン州で学校引き渡し

日本政府とユニセフのパートナーシップで実現
ユニセフ・ミャンマーは、日本政府と日本国民からの資金援助により建設・修復を行っているラカイン州の学校の1つを、11月28日にミャンマー教育省に引き渡したことを明らかにした。学校の建設は、2015年に洪水の被害を受けたエーヤワディ(Ayeyarwady)、バゴー(Bago)、チン(Chin)、ラカイン(Rakhine)、マグウェ(Magway)、サガイン(Sagaing)に対応している。
日本政府は、ラカイン州の子どもたちに質の高い教育を提供するため、ユニセフに1,000万ドルを提供した。
ラカイン州では自然災害や紛争により教育現場が混乱しやすく、2015年の洪水では11%の学校が被害を受け、6万4,000人の学生に影響を与えたという。
日本政府はユニセフと協力し、ミャンマー全土の493校を支援するとしており、ラカイン州では78校の建設・修復を支援。今回受け渡しを行ったのは、そのうちの1校である。
「日本からミャンマーの未来を担う学生へ贈り物」
引き渡しが行われたのは、ラカイン州Minbya郡区にあるKin Seik基礎教育派遣小学校で、式典にはミャンマー駐日日本大使である樋口建史氏をはじめ、ユニセフのポール・エドワーズ(Paul Edwards)副代表やラカイン州地方政府のChan Thar社会問題担当大臣らが出席し、様々な民族の興奮した学生550人に囲まれたという。樋口大使は式典で、
「これらの新しい建物は、日本人からミャンマーの未来を担う学生への贈り物であり、ミャンマーの子どもたちとその国の未来を考えている日本人の優しさから成り立っている」(プレスリリースより)
と述べた上で、将来の洪水やその他の自然災害に対してより弾力性を持たせるために、基礎と構造をより強固なものにしたことをつけ加えた。ラカイン州北部にある22校を含め、州全体で修復中の学校が30校あり、目標は全ての学校を修復し、2万5,000を超える生徒が恩恵を受けることだという。
(画像はユニセフ・ミャンマーより)
外部リンク
ユニセフ・ミャンマー
https://www.unicef.org/myanmar/
ユニセフ・ミャンマーのプレスリリース
https://www.unicef.org/myanmar/media
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