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2017-12-04 11:00

経済

平和と経済を同時に発展!テロのあった地域で経済区事業が稼働

経済区
輸出入部門に特化した経済区
ミャンマー情報省によると、「ロヒンギャ危機」が発生しているラカイン州マウンドー郡区にあるKanyinchaung経済区で起工式が行われたという。

同経済区は、ラカイン州地方政府と民間企業であるNaf Myit (Naf River) Alin (Light) company limited(以下「Naf Myit社」)との合弁会社により実施される予定で、同政府から15億チャット(約1億2,500万円)、Naf Myit社から7億チャット(約5,800万円)が追加された。

Kanyinchaung経済区はナフ川に接しているため、第一段階としてKanyinchaung貿易区域からKanyinchaung経済区までの土地を整備し、水路を利用した輸出入部門に特化した経済区を目指す。

また、同経済区は肉や野菜、エビなどを保管する冷蔵施設や、被服縫製工場、レストラン、レストハウスなども完備する。

土工作業と道路建設は2018年2月に完了する予定で、残りの建物は3月に完了する予定だという。

平和は良い経済を、良い経済は国の平和をもたらす
Kanyinchaung経済区の経営委員会U Nyi Pu会長は、
「これは、Kanyinchaung経済区の最初のステップだ。この最初の一歩を踏み出すために、多くのことが行われた。経済区がこの地域に利益をもたらすだろう。平和は良い経済をもたらし、良い経済はまた、国の平和をもたらすだろう」(プレスリリースより)
と述べ、ラカイン州地方政府が平和と経済の同時発展のための政策を策定・実施していることをつけ加えた。

同経済区があるラカイン州マウンドー郡区では、8月25日に反政府勢力が警察施設などを襲撃する事件が発生し、イスラム系少数民族「ロヒンギャ」を隣国のバングラデシュへ逃避させる契機となったテロ地域である。

マウンドー郡区では同襲撃事件以来、長期的な社会経済の発展、安定、平和が優先されているという。

なお、同経済区の開発は、2015年10月よりラカイン州地方政府とマウンドー郡区の企業により開始されている。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

ミャンマー情報省のプレスリリース
http://www.moi.gov.mm/moi:eng/

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