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2017-11-26 00:15

社会

難民キャンプの井戸水 ユニセフが大腸菌汚染の可能性を指摘

ロヒンギャ族
5歳未満の子どもの多くが急性水様性下痢を発症
公益財団法人日本ユニセフ協会(以下、ユニセフ)が、コックスバザールのロヒンギャ族難民キャンプにある井戸水に関して、大腸菌に汚染されている可能性があると、24日のプレスリリースで発表した。

ユニセフは、世界保健機関(WHO)が報告した最新の水質の数値から、家庭が使用する水の62%が、大腸菌などといった細菌に汚染されている可能性を指摘。8月25日から11月11日までに、3万6,096件の急性水様性下痢の症例も確認され、そのうちの42%が5歳未満の子どもであったとしている。不適切な掘り抜き井戸の設置や、非衛生的な生活習慣などが原因だと考えられている。

国際基準を満たした掘り抜き井戸を 感染拡大を防ぐ活動も
ミャンマーで発生した8月の危機以降、62万1,000人もの難民がバングラデシュに流入し、安全な水の提供などを続けてきた。今までに420基以上の掘り抜き井戸を設置、それをおよそ14万人が利用しており、ユニセフは水と衛生分野のパートナー団体と協力し、良い衛生習慣に関する啓発活動などを行っている。

井戸水の細菌汚染によって、感染が急激に拡大するとし、適切なふたの設置や、国際基準を満たした掘り抜き井戸の設置などを進めていくとしている。

(画像はプレスリリースより)
(C)UNICEF_UN0143045_LeMoyne


外部リンク

公益財団法人日本ユニセフ協会のプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/

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