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2017-11-15 16:00

社会

ミュージシャンのボブ・ゲルドフ氏、名誉市民を返上でスーチー氏に抗議

ボブ・ゲルドフ
「同じリストにいたくない」
ミュージシャンであり活動家でもあるボブ・ゲルドフ(Bob Geldof)氏は11月13日、自身の出身地であるアイルランドの首都ダブリンで、2005年に授与されたタブリン名誉市民の称号「フリーダム・オブ・ザ・シティ・オブ・ダブリン(Freedom of the City of Dublin)」を返上し、ミャンマーのアウンサンスーチー氏に抗議した。

なぜなら、スーチー氏も名誉市民の称号を1999年に授与され、2012年にそれを受け取っているからだ。

ゲルドフ氏は同日、ダブリン市役所で
「国連が“大虐殺者”と表現した人物と同じリストにいたくない」(IRISH TIMESより)
と宣言。

イスラム系少数民族に対する人権侵害で問題となっている「ロヒンギャ危機」に関して、スーチー氏が「大量虐殺に加担している」とし、名誉市民の称号を返上することで抗議した。

称号喪失はまだ検討中
ミャンマーでは8月25日以降、治安部隊によるロヒンギャへの人権侵害が組織的に行われているとし、60万人以上のロヒンギャがバングラデシュへ逃避。ロヒンギャからは、治安部隊による暴力やレイプ、村の焼き払いなどの報告が上がっている。

国際社会から「大虐殺」「民族浄化」などと批判される中、ミャンマーの国民的英雄であり、民主主義のシンボルでもあるスーチー氏は、それらを何度も否定した。

ダブリン市のマイケル・マック・ドンチャ(Micheal Mac Donncha)市長は、
「市議会はスーチー氏の称号喪失について議論したが、問題はまだ検討されている」(news.com.auより)
と現状を明らかにしている。

(画像はnews.com.auより)


外部リンク

Bob Geldof calls Myanmar leader Aung San Suu Kyi ‘a handmaid to genocide’
http://www.news.com.au/

Bob Geldof hands back award in protest against Aung San Suu Kyi
http://edition.cnn.com/

Geldof returns Freedom of Dublin in protest at ‘killer’ Suu Kyi
https://www.irishtimes.com/

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