ミャンマーニュース

ミャンマー最大野党・国民民主連盟（NLD）の党首であるアウンサンスーチー（Aung San Suu Kyi）氏は6月11日、首都ネピドーで記者会見を行い、11月8日に行われる総選挙にNLDが参加することを正式に表明した。

NDLは予てより、スーチー氏の大統領就任を阻む憲法の改正が実現しなかった場合には、選挙をボイコットする可能性もあると述べていた。

先月、連邦議会で審議された「憲法改正案」は連邦団結発展党（USDP）により否決。スーチー氏の大統領就任の道は絶たれた。

しかし、スーチー氏は会見でと述べており、3分の2以上の議席を狙うと見られる。

NLDの総選挙参加は1990年以来25年ぶり。25年前の選挙では圧勝したものの軍事政権に拒否された。しかし、スーチー氏率いるNLDの支持者は未だ多く、USDPと激戦が予想される。

スーチー氏はNLDが選挙で過半数を獲得できた際には、自身の大統領就任の壁となる憲法改正に再び取り組むことも明言。大統領就任に向けた新たな道を模索していると見られる。

しかし、憲法改正には議会で75％以上の賛成が必要とされており、議席の25％が軍人枠となっている現状では、NLDが勝利を収めたとしても憲法改正には困難を極める。

民主化後初めてとなるミャンマーの総選挙。今後の動きに世界から注目が集まるだろう。

（画像はU.S.NEWSより）

外部リンク

Suu Kyi's Myanmar opposition party will contest November elections despite misgivings
http://www.usnews.com/news/world/main-myanmar

Myanmar's Suu Kyi says party will run in election
http://www.thestar.com.my/News/World/Myanmar

Myanmar’s Suu Kyi Says Her Party Will Run in Elections
http://www.wsj.com/articles/myanmar