2015-05-07 03:00
社会
ミャンマー国軍がメディアに警告「武装勢力の声明を報道したら法的処置」

報道すれば「ほう助」の罪に
ミャンマー国軍は同国に支局がある外国メディアを含む国内メディアに対し、2月より同軍と戦闘を続けているミャンマー少数派民族コーカン族の武装勢力であるミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA:National Democratic Alliance Army)の声明を報道しないように警告。報道した場合は法的処置も辞さない構えである。
国軍がミャンマーのプレス評議会に通達した文書によると、MNDAAは「非合法組織」であるため声明の報道が許されないとのこと。
ミャンマーの法律(第17条)では、非合法の組織を「ほう助」した者は最長3年の刑になり、MNDAAの声明を報道すると彼らを”助けた”ことに当たるとしている。
ミャンマーに「報道の自由」はあるのか
北部シャン州Panghsangでは、カチン独立機構、カレン民族同盟、ワ州連合軍、MNDAAを含む12の民族の指導者が集まり、5月1日から「ミャンマー民族指導者サミット」を開催している。今回の国軍のメディアに対する警告は、同サミットでのMNDAAの声明を報道させないためとみられるが、サミットに参加している組織はいずれも「非合法」。
しかし、報道した場合に法的処置がとられるのはMNDAAのみとなっており、他の組織に関しての言及はされていない。
奇しくも国軍が文書を通達して報道規制を行った日は「世界報道自由デー」の5月3日。ミャンマーに「報道の自由」はあるのだろうか。
(画像はMYANMAR TIMESより)
外部リンク
Media warned off covering Kokang statements
http://www.dvb.no/news/media-warned-off
Army warns media off Kokang
http://www.mmtimes.com/index.php/national-news/
Myanmar outlaws reporting on rebel groups
http://news.videonews.us/myanmar-outlaws
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