2015-02-20 07:00
政治
少数民族のIDカード無効を受け、緊張が広がる

一時的な市民権付与 5月末で無効
少数イスラム系民族への市民権付与を取り消すとした政府の決定によって、ロヒンギャ族の間に緊張が広まっている。先週、政府はロヒンギャ族に一時的に付与していたホワイトカードと呼ばれるIDカードを、5月31日をもって無効にすると発表した。この決定を受け、約110万人の少数民族の間に緊張と不安が広がった。
ホワイトカード保有者には、健康と教育に関するサービスを受ける権利と投票権が認められた。しかし、公務に就くことや学位を取ることは禁止とされていた。
ホワイトカードが無効になれば、少数民族は今年後半に開催予定の選挙に参加することもできなくなる。
少数民族を刺激 新たな暴力発生を危惧
専門家は政府の決定を否定的に見ている。ヤンゴンの政治アナリストは、一度手にしたIDカードを自主的に放棄させることは難しい。
試験的に与えた市民権は彼らを刺激し、新たな暴力を発生させる。(World Bulletinより)
試験的に与えた市民権は彼らを刺激し、新たな暴力を発生させる。(World Bulletinより)
と述べている。
一方で、この決定を冷静に受け止める人々もいる。28歳の無職男性は、すべての少数民族に市民権を与えるということについて当初から疑いを持っていた。彼は政府のことを初めから信じていない。
また、23歳の主婦は、
政府がホワイトカードの返却を求めたら、私には何もできない。ただ彼らにカードを渡すだけだ。(World Bulletinより)
と話している。
(画像:World Bulletinより)
外部リンク
World Bulletin
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