ミャンマーニュース

安倍晋三首相は9日、来日中のタイのプラユット暫定首相と首相官邸で会談し、「日本・タイ共同プレス声明」を発表。

両首脳は、タイとミャンマーの両政府が推進する「ダウェイ経済特区」開発計画に日本が加わることで合意した。

ダウェイ経済特区はミャンマー南東部に位置し、工業団地や大型港湾、高速道路などを建設する大規模プロジェクトで、実現すれば東南アジア最大の経済特区となる。

日本側は特別目的事業体（SPV）に参画するため、出資に向けて必要な条件を整えるための手続きを開始することを約束し、加えて、国際協力機構（JICA）専門家の派遣、道路建設に関する調査の実施を表明。

ダウェイ経済特区は、予算的な問題などを抱え開発が遅れているため、タイ側も日本の参画を歓迎している。

日・タイ首脳会談にあわせ、田昭宏国土交通相とタイのプラジン運輸相がタイの鉄道整備での協力に関する覚書に調印。タイのインフラ整備も支援していく。

その他にも、政治・安全保障や国際場裡での協力などについても話し合われ、両国間の「戦略的パートナーシップ」の維持、強化を確認した。

ベンガル湾に面したダウェイは、インドなどへの輸送拠点、または、製造拠点として日本企業からの関心が高い。そのため、日本政府が協力することで開発が加速されることに大きな期待が寄せられることであろう。

（画像は外務省より）

外部リンク

日本・タイ共同プレス声明（骨組）
http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000067640.pdf

外務省国・地域情報（タイ王国：日・タイ首脳会談）
http://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sea1/th/

国土交通省プレスリリース
http://www.mlit.go.jp/common/001069015.pdf