2015-02-19 17:30
社会
【ミャンマー内戦】北東部シャン州コーカン地域に非常事態宣言

国営テレビ・ラジオで発表
ミャンマー政府は2月17日、ミャンマー国軍と少数派民族コーカン族の戦闘が激化しているミャンマー北東部シャン州コーカン地域の非常事態を宣言した。非常事態の宣言はミャンマーのテイン・セイン大統領の署名により正式なものとなり、情報省により国営テレビやラジオを通じて発表。
コーカン地域の武力衝突が激化し、地方政府の行政機関に支障をきたすと述べている。
また、国軍のMin Aung Hlaing氏を司令塔に置き、コーカン地区は直接統治下に置かれた。非常事態は90日間である。
国民の安全を優先
2月9日より武力衝突が激化するミャンマーの内戦は、これまでに国軍側で47人、コーカン族側で26人死者を出しており、3万人以上の人々が戦火を逃れて国境を越え、中国へ渡っている。一方、戦闘地域に残された一般国民は毎晩恐怖に襲われており、一部の国民は攻撃を受けているようだ。
情報省も
「深刻な状況が続き、人々の生命が危険にさらされている」(AFPより)
と述べており、今回の非常事態宣言が国民に危険を及ぼす恐れがあることから発令されたことが伺える。コーカン地域では、2009年にミャンマー国軍がコーカンの反政府勢力に巨大な攻撃をして多くの国民が国境を越えて中国に逃避して以来、比較的穏やかな地域であった。
簡単には解決できない問題ではあるが、より安全で平和な状況になることを祈りたい。
(画像はDaily Mailより)
外部リンク
Myanmar declares state of emergency in Kokang region over armed clashes
http://news.xinhuanet.com/english/
Myanmar declares emergency in war-torn region as fighting rages
http://www.dailymail.co.uk/wires/afp/
Myanmar declares state of emergency in Kokang region
http://www.newkerala.com/news/2015/fullnews
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