ミャンマーニュース

2012年に国連とミャンマー国軍との間で結ばれた“少年の採用や利用を終了する”という協定以来、595人の少年兵が解放された。

今年に入り解放された42人を含む418人が過去12カ月に解放されたことを国連が確認。これまでにミャンマー軍が解放した少年兵はいずれも18歳未満である。

国連側は少年兵の解放が加速されていることに対し、ミャンマー政府と軍の努力を評価。一方、実際に巨大なミャンマー軍に所属する少年兵が何人いるのかは検証不可能としている。

また、国連によると、ミャンマー国内には反政府グループが7つあり、それら反政府グループも少年兵を募集することで知られているそうだ。

2014年10月、バラク・オバマ米大統領は、少年兵を使用し続けていることを理由にミャンマーへの制裁を維持することを決定。米国は貿易や投資などに関しては制裁を解除したが、武器や軍事装備の取引を禁止している。

また、ミャンマー軍は、地雷除去要員として少年兵を働かせたり、強制徴兵したりしているとして、人権侵害上の非難に直面している状況だ。

人権団体は、徐々に少年兵を解放していることを歓迎しつつも、ミャンマー軍が完全にその使用を停止していないことを非難している。

数十年にわたる軍事政権の爪あとを消すには、まだまだ時間が必要なようだ。

（画像はSouth China Morning Postより）

外部リンク

Myanmar military freed record 418 child soldiers in 2014, UN confirms
http://www.scmp.com/news/asia/myanmar

Myanmar frees more than 400 child soldiers, reports UN
http://www.themalaymailonline.com/myanmar

UN says Myanmar releases more than 400 child soldiers
http://www.worldbulletin.net/world/myanmar