2015-01-19 11:00
社会
エーヤワディー川のイルカ、絶滅の危機

漁師との共生に変化 イルカの数が激減
エーヤワディー川(旧称イラワジ)に生息するイルカが絶滅の危機にさらされている。何世紀もの間、エーヤワディー川には数種類のイルカの存在が認められている。ミャンマー語で「ラ・バイン」と呼ばれるエーヤワディーのイルカは、他の東南アジア地域に見られるイルカと異なり、漁師を助け共に生活することで有名だった。
イルカは魚がいる場所を教え合図を送り、漁師が投網を投げる。網からこぼれた魚をイルカが食べる。現地の人々とイルカの間には信頼関係が築かれていた。
しかし、近年になってイルカの数が激減しており、人との共生は過去のものとなっている。イギリスのBBCが漁師に同行し、リポートした。
原因は漁に使う電気音と電気ショック
激減の理由は、漁に使う電気音だ。一部の漁師が木製ボートに車のバッテリーを積み、投網に電気を流し魚を捕獲するという手法をとり始めた。イルカはその電気音を怖がり、ボートに近づかなくなったという。また、投網の電気ショックで負傷し、死亡するイルカも増えているという。バッテリーを使うことは決して新しい手法ではないのだが、漁師たちは以前よりバッテリー容量が大きく、電圧が高くなったことが原因とみている。
漁師は、
以前はイルカたちと家族のように暮らしていた。合図を送ればイルカたちが集まった。しかし、彼らはもう呼んでも来ない。合図の音を怖がるようになってしまった。(BBC Newsより)
と語っている。
(画像:BBC Newsより)
外部リンク
BBC News
http://www.bbc.com/
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