ミャンマーニュース

中国との国境近くに位置するミャンマー北部のカチン州で、長期にわたり終焉を見ないミャンマー政府軍（Myanmar military）と反政府勢力のカチン独立軍（KIA：rebel Kachin Independence Army）の内戦がエスカレートした模様である。

現地報道によると、KIAがカチン州運輸大臣の車列を高速道路で待ちぶせ。その後、衝突が勃発した模様である。大臣は護衛である3人の警官が拉致された後に開放された。

戦闘地域には、中国人数百人を含む約2,000人が閉じ込められた状態で、食糧、水、医療物資が限られているとのこと。

戦闘地域に閉じ込められた中国人のほとんどがヒスイのディーラーや金鉱山の労働者、樹木伐採などに従事。違法で入国した中国人は、地元住民の自宅や森に隠れなければならなかったとの報告もある。

1月4日に始まった違法伐採事業の一掃で逮捕された者は146人。そのうち126人が中国人であった。

ミャンマー政府軍は、内戦がエスカレートしている北部にいる民間人を脱出させない方針で、すでに身動きがとれない状態が数日続いている。

KIAは「“条件が許せば”中国人が国に戻ることができるようになる」と国営新聞グローバル・タイムズに語っているが、条件が何かは語っていない。

今後、中国人を含む民間人が無事に解放されることを願うばかりである。

（画像はSouth China Morning Postより）

外部リンク

Hundreds of Chinese citizens trapped in north Myanmar
http://www.thesundaily.my/news/1300187

Hundreds of Chinese Trapped in N. Myanmar
http://english.cri.cn/12394/2015/01/19/

Hundreds of Chinese reported trapped as rebels battle government in north Myanmar: report
http://www.scmp.com/news/china/article/