2014-12-28 17:00
経済
日本初!人工衛生を活用した「天候インデックス保険」を新開発

ミャンマー専用の保険を新開発
損害保険ジャパン日本興亜(以下、損保ジャパン日本興亜)は、12月26日、一般財団法人リモート・センシング技術センター(以下、RESTEC)と、「天候インデックス保険」を共同開発したことを発表した。「天候インデックス保険」とは、天候指標(降水量、気温など)が、あらかじめ定めた条件を満たした場合に、契約上定められた保険金を支払う保険で、同社は2010年より隣国タイで販売開始している。
しかし、ミャンマーは、気象観測のためのインフラと過去からの気象データが不十分であることから、「天候インデックス保険」の開発は難しいと考えられていた。
新開発の保険概要
損保ジャパン日本興亜は、衛星リモートセンシング技術を得意とするRESTECとともに、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が提供する衛星全球降水マップ等の人工衛星データを活用し、開発に至った。今回の「天候インデックス保険」の対象者(被保険者)は、マグェ管区、ザガイン管区を含むミャンマーの中央乾燥地帯における農家で、対象リスクは「干ばつ」。人工衛星から推定された雨量が事前に定めた値を下回った場合に、事前に定めた金額を保険金として支払うという仕組みである。
なお、人工衛星から推定された雨量を活用した保険の開発は、日本初。ミャンマーの保険会社を通じ、2015年度からの販売開始をめざす。
気候変動に適応する商品を提供
農業がGDP約40%を占めるミャンマーでは、近年、干ばつや洪水等の自然災害が多発し、農家は大きな被害を受けている。損保ジャパン日本興亜とRESTECは、今後もミャンマーで、サイクロン等の気候変動に適応する商品や、サービスの開発に取り組んでいく方針だ。
(画像はホームページより)
外部リンク
損害保険ジャパン日本興亜 ニュースリリース
http://www.sjnk.co.jp/~/media/SJNK/files/news/2014/
一般財団法人リモート・センシング技術センター ホームページ
https://www.restec.or.jp/
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