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2016-02-24 01:30

社会

エルニーニョ現象で、今年も魚の養殖業者に警鐘

ミャンマー漁業連盟
ミャンマー漁業連盟(MFF)が警告
ミャンマー漁業連盟(MFF)は、魚の養殖において、エルニーニョ現象がもたらす損失を回避するための措置が必要だと警告している。

MFFによると、エルニーニョ現象によって引き起こされる水温の上昇で、養殖魚が死んでしまう可能性があるとしている。

昨年の深刻な洪水被害からの回復段階にある水産養殖業にとっては大打撃になり得る。昨年の洪水では、国内各地で3万以上の養殖場が被害を受けた。

ミャンマーの水産業全体に影響
2016年度は、こうした自然災害に直面する内陸漁業と、漁獲量不足に陥る海洋漁業とで、ミャンマーの水産業部門は前年度に比べて悪化するであろうと予測されている。

統計によると、ミャンマー海域で、1980年代に110万トンあった漁獲量が、2013年以降穏やかに減少している。

今後の見通しは?
水産養殖業の回復を懸念する当局から、稚魚供給の支援があったが、魚が養殖され消費者の手元に届くまでには、もう少し時間がかかる。

また、今年度は、水産出来高のうち、輸出分よりも自足分に重きをおくとしているが、昨年の洪水による養殖場被害も受け、魚の価格上昇は避けられない。

ミャンマーは、昨年、790万トンの漁業資源を輸出し、8600万USドルを獲得したが、今年は、輸出目標額の1億2000万USドルを達成するのは不可能であろうと、MMFは伝えている。

(画像はニュースリリースより)


外部リンク

ミャンマー連邦共和国情報省 ニュースリリース
http://www.moi.gov.mm/moi:eng/

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