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2013-05-05 19:00
その他
1500KのSIMカード、あっという間に20倍の値段に

手に入らずプレミア扱い
SIMカードが劇的に値段を下げて、1500チャット(約2ドル)になる、という報道がされたのは4月3日。(この画像はイメージです。)
これによると、4月24日から、このSIMが販売される予定だった。このSIMカードは、MECTel社製、プリペイドカードも同社製だ。MEC(Myanmar Economic Corporation)は軍が所有する複合企業で、MECTelはその通信関係を担っている。
ミャンマーのSIMカードは高額だ。5年前には、カードをゲットするのになんと2000ドルもかかっていた。徐々に下がってきたとはいえ、今年になっても10万チャット(約125ドル)だった。これが2ドルになるとのことで、多くの人たちが発売を待ち望んでいたという。購入には様々な書類を揃えて申し込む必要があった。
首都ネピドーで手に入らない不思議
4月3日の報道では、毎月35万枚のプリペイドSIMカードが、州に分配されることになっていた。これまで問題にあっていた、SIMカードの不正譲渡を防止するため、購入後15日以内に5000チャット(6ドル程度)のプリペイドカードを購入して、2500チャット(3ドル程度)の発信通話をしないと無効になる。さらに、スマホではCDMA非対応となっており、安価で流通している中国製の携帯電話が事実上SIMが利用できる機種となる。さて、4月24日に、SIMカードの配布が開始されたところ、瞬く間に10倍以上の値段で取引されるようになった。
Ministry of Communications and Information Technologyによると、50000枚がネピドーでの販売を予定されていた。ネピドーでは区役所でも、どのようにSIMカードを頒布するかの指示がされていなかった。
しかし、販売に携わる予定の町役場などでは、何の指示も出ないままに購買希望者が殺到するという状況が起こった。
ネピドーの人たちも、早朝からカード購入のために管理事務所に出むいたが、そこではカードが売られていることさえ知られておらず、無駄足になったという市民のコメントもMyanmar Timesが報じている。
Myanma Post and Telecommunication のU Htay Win 氏によると、4月23日の初回配布でネピドーに対してのSIMカードの配分は決まっていないと言うことだった。首都のため、州や地方政府とは指揮系統がないとのことである。
ヤンゴンでは、スムーズに配布が進んだが、それでも需要と供給が見合わず、手に入れられずに肩を落として帰宅する人もいた。86枚のSIMカード抽選会に484人が参加したバハンのように、行政が公平な配布を試みた地域もある。
こうした結果、現在、特にネピドーではSIMカードは10000~30000チャットという高額で取引されるようになっているとのこと。地方行政がSIMの配布の管轄であるため、この度の価格差についてはMinistry of Communications and Information Technologyでは対応しないとしている。
外部リンク
Ministry of Communications and Information Technology
http://www.mpt.net.mm/
Not so cheap now: SIM resales hit K30,000
http://www.mmtimes.com/index.php/national-news/
Burma set for mobile revolution as govt slashes SIM card prices
http://asiancorrespondent.com/
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