2016-01-20 23:00
社会
農村部で野生の象が大暴れ 農作物や家屋を破壊

森林伐採で生息地と食べ物を奪われた象が村を襲う
ヤンゴンから100キロメートルほど北のKyat Chaung村で、野生の象が村を襲う事件が発生している。象は農耕地を荒らし、農作物を踏みつぶし、木の上にある難民の家などを破壊している。道を歩く人が殺されたという情報もある。村人は象から逃れるために、さらに高い木や竹の上に新しい避難所をつくり、象の足音が聞こえるたびそこへ非難しなければならない状態だ。
象が村を襲う事件は、3年ほど前から発生している。国連食糧農業機関によれば、1990年から2010年の20年間で、ミャンマーの森林は20%減少したという。経済的発展のため、森林伐採が急速にすすんだ結果である。居場所と食べ物を失った象は、生きるために人里を襲いはじめた。
破壊された自然環境を取り戻すのは容易ではない
現在、ミャンマーはアジア象が最も多く生息する地域とみられている。しかし、象牙産業や観光産業のため象の違法取り引きが行われ、生息数は激減し、絶滅の危機に脅かされている。次期政権を握るNLDは、ミャンマーの環境改善についての重要性を発表している。
NLD環境保全委員会の副委員長は、
何十年も続いた環境破壊によって失われたミャンマーの自然環境を、取り戻さなければならない。しかし、それは簡単なことではない。(Mizzimaより)
と述べている。
(画像:Mizzimaより)
外部リンク
Mizzima
http://mizzima.com
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