2016-01-09 08:00
社会
ミャンマー・中国国境付近で野生動物パンゴリン取り引きが明らかに

野生動物密輸ルート、市場で公然と販売
ミャンマーと中国の国境付近で、野生のパンゴリン(センザンコウ)の取り引きが行われている。野生動物取引監視団体のTRAFFICが発表した。団体が発表したレポートによれば、パンゴリンの違法取り引きはシャン州のMong La特別開発区付近で発覚した。
団体は2006年、09年、13年から14年、15年、中国側の市場やレストランで調査を行った。市場では食用に用意されたパンゴリンの肉や、身体の一部を使ったワイン、皮で作られたバッグなどが並んでいたという。
この地区はミャンマーから中国や近隣諸国への重要な野生動物密輸ルートとなっている。パンゴリンの他、象牙やサイの角、カバの派など、アフリカの野生動物の取り引きルートとしても利用されている。
絶滅危惧種のパンゴリン 違法取り引きを永久になくすべき
パンゴリンは木の巣穴に暮らす夜行性の動物。身体全体が固く大きなウロコで覆われている。特別な舌を使ってアリなどを食べながら、主に単独で生活していることが多い。パンゴリンや狩猟や森林伐採のため、絶滅のおそれがある動物として指定されており、取り引きを許可されていない。
TRAFFICのディレクターは、
密輸ネットワークに対し、パンゴリンの取り引きを止めるよう強く押し進めていく。アジア諸国の政府は、野生動物の違法取り引きを永久的になくすため協力するべきだ。(TRAFFICより)
と述べている。
(画像:TRAFFICより)
TRAFFIC
http://www.traffic.org
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