2016-01-12 22:00
社会
国軍と少数民族武装勢力のアラカン軍が衝突 数人死亡か

年末年始にかけて15回もの衝突
ミャンマー国軍は1月8日、同国西部ラカイン州の少数民族武装勢力「アラカン軍」との衝突において、1人の指揮官を含め、数人の兵士が死亡したと発表した。そのほか、多数の負傷者が出ている模様だ。衝突は12月28日に始まり、1月4日までに15回衝突した。国軍は、少数民族武装勢力が活動できない状況となるまで、攻撃を続けるとしている。
アラカン軍は、2009年に設立された少数民族武装勢力で、ミャンマーで最大規模の武装勢力であるカチン独立軍と同盟を結んでいる。また、アラカン軍は昨年4月にも国軍と衝突した。
少数民族 差別を受けていると不満をあらわに
ミャンマーでは、ビルマ族が多くを占めているが、人口の約4割は少数民族で構成されている。なお、少数民族の多くは国から差別を受けているとしており、不満をあらわにしているのが現状だ。そのため、少数民族武装勢力は、たびたび国軍と衝突している。昨年10月には、全国停戦協定において8つの武装勢力が合意したが、アラカン軍を含む7つの武装勢力は合意に至らなかった。
国民民主連盟(NLD)のアウン・サン・スー・チー氏は1月4日、ミャンマーにおける平和の実現に向け、新政権の最優先課題は和平交渉であると強調した。
外部リンク
the guardian
http://www.theguardian.com/world/2016/jan/08/myanmar-army
Radio Free Asia
http://www.rfa.org/english/news/myanmar/myanmar-army
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