ミャンマーニュース

ミャンマー北部に位置するカチン州パカン（Hpakant）のひすい鉱山で12月25日午後、積み上げられた土砂が崩れ、数十名が行方不明となっている。

ひすい鉱山付近で働くサイロン（Sai Lon）氏によると、50人程度の人々が崩壊した土砂に埋まり、4～5遺体が26日の朝発見されたとのこと。

パカンのMohnyin地区にある警察では、犠牲者についての詳細を提供できていない状況である。

パカンはミャンマー最大都市ヤンゴンから北東に約950㎞、中国とインドに挟まれた険しい山岳地域に位置する世界最高品質のひすいの産地。ミャンマー国内では数十億ドル規模のひすい産業の中心地だ。

ひすい鉱業のほとんどは大規模な企業により行われているが、見過ごされたひすいの欠片を拾い集めることが地元住民の生活を支えていたとされる。

パカンでは11月22日にも土砂崩れが発生しており、114人が死亡したばかり。そして、同類の事故は度々発生している。

一方、安全規制はなかなか進んでいないのが現状。そのため、事故が絶えず、多くの犠牲者を出しているとみられる。

鉱山省（Ministry of Mines）によると、約800のひすい鉱山会社が町周辺に存在しているが、実質的に活動している企業は10社ほど。主に、中国主導のベンチャーにより支配されているという。

また、以前より中国への密輸も囁かれている。

次期政権を握るアウンサンスーチー率いるNLD（National League for Democracy）は先月、ひすい鉱山の制御強化を計画。今後の安全対策に期待がかかる。

（画像はVoice of Americaより）

外部リンク

Dozens Feared Dead in 2nd Myanmar Landslide in a Month
http://www.voanews.com/

Dozens feared dead in Myanmar jade mine
http://www.sbs.com.au/

Dozens Are Feared Dead After a Landslide in Myanmar
http://www.nytimes.com/