2015-12-13 13:00
社会
ミャンマー初!ユネスコの「生物圏保護区」が始動

ノルウェー政府の資金援助で実現
ミャンマーで初めての試みとなるユネスコ(UNESCO:UN Educational, Scientific and Cultural Organization)の「生物圏保護区(Biosphere Reserve)」が12月初め、シャン州にあるインレー湖で式典と共に始動した。インレーへの「保護区」設置は、2015年6月にユネスコの本部があるパリで開かれた国際調整委員会による第27回セッション会議で指定され、ユネスコのMAB プログラム(Man and the Biosphere program)の枠組みで、ノルウェー政府の資金援助により実現した。
同プログラムは、自然保護や生態系管理を目的として1971年に設立され、社会的、文化的、環境的に革新的な経済発展を促進することを目指している。
12月4日に行われた式典には、省庁や大学をはじめ、国際機関、地元の非政府組織、地域社会の代表、民間グループなど、様々な関係者が出席した。
国際的な環境保全に期待
現在、MAB プログラムは世界120カ国で650以上の生物圏保護区を持っているという。ミャンマーで初めてとなるインレー湖の生物圏保護区もユネスコの世界的ネットワークに加えら、専門家により保全されていく。インレー湖の生物圏保護区では、湖の不要堆積物の定期的除去や廃棄物管理に留まらず、効果的なダム管理、持続可能な漁業や輸送活動の確保、農業手法を実証する有機モデル農場など、様々な方面から保全活動が行われるとみられる。
インレー湖では82種の水鳥を含む267種の鳥をはじめ、淡水魚やカワウソ、かめなど、多種多様な動物が暮らしている。特に、インレー湖だけでみられる特別な動植物も存在しているため、国際的な環境保全は不可欠。今後の活動に期待がかかる。
(画像はNews From UNESCO Bangkokより)
外部リンク
UNESCO
http://en.unesco.org/
News From UNESCO Bangkok
http://www.unescobkk.org/news/
Myanmar's first UNESCO biosphere reserve launched...
http://english.manoramaonline.com/
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