2015-10-11 03:00
社会
ヒマラヤ周辺で200種の新種生物発見 ミャンマー北部には新種の猿も

新種はミャンマー北部からネパールにかけて発見
世界自然保護基金(WWF)は5日、2009年から2014年にかけて科学者らによって実施されたヒマラヤ山脈東部での調査において、200種以上の新種生物を発見したと発表した。新種は植物133種、無脊椎動物39種、魚類26種、両生類10種のほか、は虫類、鳥類、哺乳類も1種ずつ発見されている。新種は、ミャンマー北部、中国・チベット南部、ブータン、インド北東部、ネパールにまたがる地域で発見された。
猿の鼻は形が特徴的で、雨が降るとくしゃみをする
ミャンマー北部では、Rhinopithecus strykeriと呼ばれる新種の猿が発見された。その猿は、鼻が低くいことが特徴で、雨が降ると鼻に水が入りやすい。そのため、くしゃみをすることが多く、簡単に見つけることができるという。ミャンマー北部では、その猿を「顔が上に向いた猿」という意味で「myuk na tok te」と呼ばれている。しかし、その猿は現在絶滅の危機に直面しているという。
インドでは陸上でも生活できる魚が発見
そのほか、インド・西ベンガル州では、最大4日間陸上で生活が可能な魚「Channa andrao」が発見された。「Channa andrao」は小型で青みがかっており、攻撃的だ。また、陸上では、もがきながら動くことで約400m移動することが可能であるという。「Channa andrao」の生態を研究することで、4億3000万年前に生物が水中から地上へと生息の場を広げた際の手がかりがつかめるのではないかと期待されている。
ヒマラヤでは、近年新種が相次いで発見されている。このことは、ヒマラヤの生態系が多様であることを物語り、また、解明されていないことが多いといえる。
外部リンク
NATIONAL GEOGRAPHIC
http://news.nationalgeographic.com/2015/10/151005-new
Daily mail
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-3260211
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