2015-09-03 10:00
社会
一夫多妻を禁ずる法案が成立 イスラム教徒がターゲット

複数の配偶者の他、未婚のパートナーとの同居も処罰
8月31日、ミャンマー政府は、論争になっていた婚姻に関する法案を決定し、テインセイン大統領がこれに署名した。決定した法案では一夫多妻が禁止された。施行されれば、複数の配偶者を持つ者と、未婚のパートナーと暮らす者が処罰される。
これは過激派仏教徒が問題視し、政府に改正を求めていた、4つの法案のうちの1つである。21日に議会で可決された後、再審議を経て大統領が署名した。
異教徒間婚姻と改宗も制限 人権団体は宗教間の差別増長を懸念
REUTERSは、異教徒間の結婚と改宗を制限する法案にも署名が行われたと報じている。今年5月には、宗教を問わず、人口制限のため出産の間隔を3年設けるという法案も成立している。人口の約5%を占めるイスラム教徒の一部は、一夫多妻制が続けられている。今回、論争の的となった法案はいずれもイスラム教徒をターゲットにしており、人権団体からは少数民族への差別だという声があがった。
ニューヨークを拠点とする人権団体のアジア地区副局長は、
宗教上の差別を増長する可能性があり、宗教間の緊張を高める危険な法案だ。(REUTERSより)
と述べている。
(画像:REUTERSより)
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REUTERS
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