ミャンマーニュース

ミャンマー政府は7月30日、外国人210人を含む6,966人の受刑者を恩赦で釈放することを発表した。

政治犯を支援するAAPP（Assistance Association for Political Prisoners）によると、恩赦を受けた受刑者のうち2,000人以上が軍事政権下に刑務所や強制労働収容所に拘留されたとみられる。

一方、政治犯が釈放されたかどうかは判明していない。

テイン・セイン大統領は大統領就任後に、政治犯全員の釈放を約束しているが、未だに150人以上の政治犯が拘留されている。

釈放された受刑者のなかには、今年1月北部カチン州で行われた一斉摘発により拘束され、10日ほど前に終身刑などの刑期を言いわたされた「違法伐採」中国人155人も含まれる。

中国政府はこれら中国人が拘束された時点から強く抗議。理性的な対処を求めていた。

ミャンマー情報省のウェブサイトに掲載された声明によると、「人道的な理由」と「国民和解の観点」から恩赦が実施されたとのことであるが、巨大な影響力を持つ中国の懸念に配慮した処置であったといえるだろう。

155人の中国人が拘留されていたミーチーナ（Myitkyina）刑務所の関係者によると、全ての中国人受刑者はすでに入国管理局に移送されたとのこと。

中国は政治的にも経済的にもミャンマーに最も近い同盟国であるが、両国間にはかなりの緊張が存在する。特に、大規模なインフラや鉱山のプロジェクトは、環境問題などで地域住民に懸念を与えているようだ。

（画像はBBC NEWSより）

外部リンク

Jailed Chinese loggers among thousands of prisoners freed in Myanmar amnesty
http://www.abc.net.au/news/

Myanmar Pardons Almost 7,000 Prisoners
http://abcnews.go.com/International/

Myanmar frees 6,966 prisoners ahead of polls
http://www.bbc.com/news/world