2016-05-16 08:00
社会
ミャンマーとバングラデシュの国境が緊張:迫撃砲6発が警備隊キャンプを直撃

死傷者の報告はなし
ミャンマー国境警備隊警察(BGP:Myanmar Border Guard Police)が5月11日夜10時頃、バングラデシュのバンドルボン(Bandarban)にある国境警備隊(BGB:Border Guard Bangladesh)のキャンプを標的に6発の迫撃砲を発射した。バングラデシュの第57 Alikadam大隊のレザ(Reza)中尉によると、キャンプ内のヘリポートが若干損傷を受けたという。また、BGBはミャンマー側に対して抗議の手紙を用意しているとも明言している。
バンドルボン地域のCol Habibur Rahman司令官は、これまでに死傷者は報告されていないが、バングラデシュ側も報復として数発の砲撃をしたことを明らかにした。
緊張が絶えない国境周辺
ミャンマーとバングラデシュの国境は150kmの丘陵地を含めて約271kmに及び、国境周辺では少数民族「ロヒンギャ」の難民問題で緊張が絶えない。昨年6月には、BGPがナフ河(Naf river)のTeknafでBGB警備兵を誘拐。また、8月にはミャンマーの分離独立グループのアラカン軍がボロ・モーダカ(Boro Modak)エリアでパトロール中のBGBチームを急襲し、2名が負傷したという。
一方、ミャンマー軍と反政府勢力の間で頻繁に衝突が起きていることもあり、バングラデシュのCol Habibur Rahman司令官は、
「それらのいずれかが着弾したのかもしれない」(Bangladesh News 24より)
と述べ、BGBを標的にした攻撃ではない可能性にも言及している。どちらにしても、今後の国境警備は強化されることになるだろう。
(画像はBangladesh News 24より)
外部リンク
Myanmar’s border police fires 6 mortar shells on Bangladesh security camp
http://www.siasat.com
Bandarban BGB camp comes under mortar attack
http://www.thedailystar.net
Mortar shells fired from Myanmar hit Border Guard Bangladesh camp
http://bdnews24.com
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