ミャンマーニュース

ロイター通信は4月18日、米国の大手石油関連会社であるシェブロン（Chevron Corporation）がミャンマーのガス田権益を売却する方針であると報じた。

これを受け、複数のメディアが資産価値13億米ドルと推定される同社のミャンマーガス田の権益売却を報じている。

売却されるのは、同社がミャンマーで28.3％の所有権を有するヤダナ（Yadana）とセイン（Sein）のガス田、そして99％の所有権を有するラカイン盆地における探鉱ブロックA5も含まれるという。

前者はアンダマン海に位置し、フランスの総合石油ネルギー企業であるトタル（Total SA）社が運営し、タイ国内の発電所やミャンマー国内に供給されている。

後者は石油調査や製造を手がけるオーストラリアのウッドサイド・ペトロリアム（Woodside Petroleum）社により、最近発見されたガス田だ。

また、シェブロンはタイ国境付近にあるガスを輸送するパイプライン会社の株式も有している。

推定資産価格13億米ドルとなるシェブロンのミャンマーガス田権益売却は、実現すれば史上最大のM&A（Mergers：合併 and Acquisitions：買収）取引となる。

これらの問題に精通している銀行関係者によると、潜在的な買い手はオーストラリアのウッドサイド・ペトロリアム、タイのPTT Exploration and Production社、日本の商社、中国企業があげられるという。

2014年6月以降、財務状況を圧迫している低オイル・ガス価格が続く中、シェブロンは非中核資産の売却に踏み切ったとみられる。

また、同社は資産価値約3億米ドルとなる地熱エネルギーブロックの買い手も求めているという。

史上最大といわれるM&A取引の今後に注目が集まるところだ。

（画像はREUTERSより）

外部リンク

Chevron Corporation
https://www.chevron.com/

Exclusive: Chevron puts Myanmar gas block stakes worth $1.3 billion up for sale
http://www.reuters.com/

Chevron puts Myanmar assets worth $1.3bn up for sale amid sliding oil prices
http://www.ibtimes.co.uk/