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2016-03-25 20:00

文化

大英図書館でミャンマーの「バタフライ・ブック」を展示

バタフライブック
植民地時代、メルグイ諸島住民がイギリス知事に贈呈
ロンドンの大英図書館で、ミャンマーでつくられた、めずらしいデザインの書物、「バタフライ・ブック」が展示されている。

バタフライ・ブックは、東南アジアの素材を使ってつくられた貴重な書物として、図書館の3階、アジア・アフリカ研究ルームの東南アジアコーナーに展示されている。

この書物はタニンダーリ地方メルグイ諸島の住民がつくったもので、イギリス植民地時代の1907年、ミャンマーを訪問したイギリスの知事に贈られた。

書物は大きなカキの貝殻でカバーされ、羽を広げた蝶の形になっている。文字は手書きではなく、木やシルクをベースに竹や金で印字されている。

書物には、地域の道路整備などに対する感謝の意がつづられている。あわせて、近隣の町との交流を広げるための海洋フェリー、通信施設、病院など、さらなる環境整備を求める内容も書かれている。

東南アジアの素材を使った仏教美術を展示
仏教の神聖な文言が書かれた「sazigyo」も展示されている。これは綿やヤシの葉で織られたテープ状のもので、文字と装飾が施されている。修道院に奉納するとご利益があり、成功を収められると信じられていた。

展示されている「sazigyo」は、赤い太めのものと、黄色い細めのもの。Bangyi修道院に納められていた。欧米では仏教美術として研究対象となっている。

(画像:The Irrawaddyより)


外部リンク

大英図書館・ブログ
http://britishlibrary.typepad.co.uk/

The Irrawaddy
http://www.irrawaddy.com/
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