2016-03-23 08:00
政治
ミャンマー議会が「次期大統領の省庁再編案」を可決

賛成多数で可決
ミャンマー次期大統領に選出されたティンチョー(Htin Kyaw)氏が3月17日に提案した中央省庁再編案が、週明け21日の同国議会で可決された。同再編案の採決では21票の棄権はあったものの、611票のうち反対票はわずか3票。賛成多数での可決となり、軍人議員の多くも賛成したことがうかがえる。
この再編案はアウンサンスーチー率いる国民民主連盟(NLD:National League for Democracy)が推進する国家公務員改革計画で、中央省庁を36から21に統廃合するというもの。また、閣僚数も18に減らし、一部の閣僚が兼任するという。
ティンチョー次期大統領は同日、
「量より質を優先して効率的な政府を組織するつもりである」(FRONTIER MYANMARより)
と述べる一方、公務員の数を減らすことはないとも明言している。約5億円の経費削減
ティンチョー次期大統領は同再編案により50億チャット(約5億円)以上の経費が削減できるとし、それらの国家予算を教育、保健、農村開発などに役立てるという。さらに、同次期大統領は
「再編で新たに設けられる少数民族の問題を担当する民族省(Ministry of Ethnic Affairs)は、国の平和と発展を継続するために極めて重要である」(FRONTIER MYANMARより)
とも述べており、平和国家、民主国家に向けて第一歩を踏み出した。ティンチョー氏は4月1日より正式に新大統領となり、それまでに新政権の閣僚が発表される見通しである。
(画像はFRONTIER MYANMARより)
外部リンク
HTIN KYAW GIVES FIRST PARLIAMENTARY SPEECH, MINISTRY PLAN APPROVED
http://frontiermyanmar.net/
Myanmar Parliament Approves Government Formation Plan
http://www.newindianexpress.com/
Myanmar Parliament votes to reduce number of ministries
http://indianexpress.com/
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