2014-08-23 04:00
社会
AAR、障がい者の社会参加への取り組み

活動を通して見えた変化
1999年からAARはミャンマーで障がい者がより社会活動に参加していけるよう、さまざまな取り組みを行ってきている。2009年にはヤンゴン地域郊外で障がい者が中心となり「障がい」への理解を深めるための活動も支援し始めた。
支援を開始してから5年が経ち、地域住民の意識や行動にどのような変化が見えてきたのか、AAR駐在員の北朱美氏がAAR活動ニュースで報告した。
(画像はAAR 活動ニュースより)
地域住民全体の理解が必要
AARが活動するヤンゴン郊外のダラ地区、シュエピター地区は経済的に貧しい人々が多く住む地区である。その地区の道路舗装は遅れており、地域のバリアフリー化は進んでいない。そして、「障がい者は家族の世話になりながら家の中で一日中過ごすのが当然」、「障がいがあると学校に通うことはできない」といった誤った認識や偏見が根強く、家に閉じこもっている方が多くいるのが現状である。
障がい者の存在を知ってもらう活動
こういった状況を改善するために、AARは地域住民、地域行政・学校関係者に障がい者の存在を知ってもらう活動から始めた。ワークショップと交流イベント
最初にAARが行ったのは、障がい者やその家族を中心として10人程のグループを作り、障がい者の教育や社会参加の権利、グループで活動することの利点などをワークショップ形式で説明した。そしてその後、AARはグループの定期的なミーティングに参加し、地域住民との交流イベントなどを計画、実施できるよう助言した。
その他、リーダーシップや会計についての研修を行い、小規模な店舗を経営できるようにし、開業資金などを提供した。
活動の成果
現在、障がい者やその家族など220名が参加し、これまで18のグループを設立した。このうち6グループは理容・美容店、洋裁店、タイピング・印刷店などを開くなど、活発に活動を行っている。外部リンク
AAR 活動ニュース
http://www.aarjapan.gr.jp/activity/report/2014/0821_1554.html
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