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2014-08-22 17:00

政治

インドにとってのミャンマーの重要性

インド
戦略的・経済的な関係を重視
インドとミャンマーには、文化、歴史、民族、宗教などにおいて伝統的な共通点が多い。また、長い陸続きに国境線を共有するばかりでなく、ベンガル湾においても海上境界線を共有している。

両国が正式に友好条約を締結したのは1951年。その後、1987年にインドのラジブガンジー首相がミャンマーを訪問しさらに関係が深まり、1994年に貿易協定を締結した。

インドはこれまで南アジア地域協力連合(SAARC)諸国や中国にフォーカスしていたが、ミャンマーの経済が急成長し、両国の戦略的・経済的な関係を重視するようになる。

現在では、多くのインド企業がインフラをはじめとする多くの分野で重要な経済貿易協定を締結している。また、インド側主催のイベントや文化的な劇団を通じての文化交流も盛んだ。

二国間の貿易は、1980年から81年では1240万ドルであったが、2013年から14年では21.8億ドルにまで成長した。

(画像はINDIA TVより)

ASEAN諸国との架け橋
インドにとってミャンマーはASEAN諸国の中で唯一国境を共有する国。インドにとってはミャンマーが東南アジアへの入口となり、インドの東方政策を実現するためにはミャンマーとの友好関係は戦略的に重要となる。

実際に、インドはミャンマーを経由してタイのメーソットまでの続く道路の区分を高速道路に格上げすることを決めている。

仮想敵国は中国
もし、インドがアジアで確固たる地位を確立できれば、国内での政策展開も強化され、さらに地域をリードする能力に自信が持て、世界的にも地位が確立されるだろう。

しかし、このようなインドの目論見に影響を与えかねないのが中国との競合だ。中国はすでにアジアで大きな影響力を持ち、ミャンマーの大規模なインフラプロジェクトを多く抱えている。そのため、インドは効果的にソフトパワーを使う必要があるだろう。

インドはアメリカと並ぶ世界最大の民主義国家。自由で公正なプロセスは、ともに国を発展させるには十分に強力である。また、ASEANやBIMSTECなどの多国間フォーラムでの協力も両国の関係を強化するだろう。

インドが効果的にソフトパワーを使うことができるか、今後に期待がかかる。


外部リンク

The Strategic Importance of Myanmar for India
http://thediplomat.com/

Myanmar won't allow anti-India activities from its soil: President
http://www.indiatvnews.com/news/

Sushma Swaraj Describes Myanmar Visit as 'Very Successful'
http://www.ndtv.com/article/india/

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