2014-07-09 21:00
社会
NGOが野生象違法取り引きの実態をレポート

ミャンマーからタイへ 観光客の撮影用に
ミャンマーからタイへ、野生の象の違法取り引きが行われている。野生動物の取り引きを監視・調査するNGO「トラフィック」と「エレファント・ファミリー」がレポートを発表した。(画像:The Irrawaddyより)
レポートによれば、野生の象はタイとの国境近くで捕獲され、観光客用としてタイに送られるという。多くの象はタイで監禁状態に置かれ、撮影用として観光客の前に提供される。
2012年、タイ政府は監禁状態に象の確実な素性と所有者情報について、調査を行った。この調査は一時的な抑制力となったが、違法取り引きはすぐに再発した。
紛争地域での捕獲、取り締まりもできず
ミャンマーにはおよそ5,000頭の象がいるといわれている。その多くはミャンマー北部のカチン州に生息する。2011年4月から2013年3月の間、タイで取り引きされた野生象のうち、少なくとも60%はミャンマーからのものだということだ。
ミャンマー環境保護・森林省大臣は、違法取り引きについては把握しているという。しかし、象が捕獲されているカチン州は長く紛争が続いている地域で、十分な取り締まりができない状態だという。
タイの法律では、8歳以上の象に登録が課せられているが、出生年を偽り登録を逃れているケースも多い。書類偽造業者も多々みられるが、現在の法律では取り締まることが難しいという。
外部リンク
The Irrawaddy
http://www.irrawaddy.org
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