2014-07-03 11:00
文化
【ミャンマー生まれの監督】第68回エディンバラ国際映画祭最優秀作品賞を受賞

Midi Z監督の「Ice Poison」が最優秀作品賞
ミャンマーで生まれ台湾で映画を学んだMidi Zさんの「Ice Poison」が、第68回エディンバラ国際映画祭(The 68th Edinburgh International Film Festival)で最優秀作品賞を受賞した。「Ice Poison」は、ミャンマーの農村や発展途上の景観、経済的失望がきめ細やかに観察され、完璧に描かれた作品であると審査員から絶賛。
Midi Zさんは、エディンバラ国際映画祭より£10,000(米国17000ドル)の賞金が与えられ、また、台湾の文化省より彼の映画制作会社にNT $100,000(米国3340ドル)が付与される。
Midi Zさんは受賞を受け、陪審員をはじめ、撮影チーム、家族、台湾、ミャンマーへの感謝の意を表明した。
エディンバラ国際映画祭は、ディンバラの国際フェスティバルと共に誕生した世界初の国際映画祭の一つである。
(画像はFancarpetより)
Midi Zという人
Midi Zさんは1982年に5人兄弟の末子としてミャンマー北部で生まれ、軍事政権下のビルマ(現ミャンマー)で、中国人難民の子孫として貧困で不安定な日々を送った。1998年、彼が16歳の時、台湾で勉強する奨学金を獲得し、22歳で台湾でもトップの専門学校を卒業。その後は、コマーシャルや短編映画を撮影して、家族のために新しい家を建てた。
充分なお金を手に入れ、家族に家をプレゼントしたが、彼に中には“だから何?次は何をする?”という疑問が残ったそうだ。その後、その答えが彼の映画への取り組みとなって表現されることとなった。
「自分の心に隠されたミャンマーでの物語を伝えること」
2009年、彼は台北ゴールデンホース映画アカデミー(The Taipei Golden Horse Film Academy)で最も著名な監督の一人として選ばれた。2012年にロッテルダムで開催されたタイガー・アワード・コンペティション(The Tiger Awards Competition)にも選ばれ、2014年には短編映画がタイガー・アワードにノミネート。
代表作は、Paloma blanca (2006, short), Hua-Xing Incident (2009, short), Return to Burma (2011), The Palace on the Sea (2013, short)など。
外部リンク
Edinburgh International Film Festival 2014
http://www.edfilmfest.org.uk/
Ice Poison wins Best Film award at Edinburgh film festival
http://www.wantchinatimes.com/news-subclass
Price Awards at the Edinburgh International Film Festival 2014
http://www.thefancarpet.com/NewsPage
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