2014-06-25 10:00
文化
映画祭、イスラム教徒への暴行ドキュメンタリー上映を中止

イスラム教徒を救った仏教徒がテーマ 英米が抗議声明も
6月15日から19日、ヤンゴンのWaziyar劇場で開催された映画祭で、仏教徒による暴力を扱った映画の上映が中止された。(画像:Mizzimaより)
これは人権と人間の尊厳をテーマにした国際映画祭。上映キャンセルとなった作品「The Open Sky」は、昨年3月、Meikthilaで起こった仏教徒による暴行事件をテーマとしている。2日間にわたりイスラム教徒の学校が標的となり、多くの子どもの命が奪われた。
作品は、ある仏教徒がイスラム教徒である女性を暴力から救ったことを描いた作品だが、会場側の判断によってプログラムから外された。上映中止に対し、アメリカとイギリスの在ミャンマー大使が抗議声明を発表した。
ネットでも嫌がらせ 主催者は争い避けるため中止
ドキュメンタリーは、ミャンマー人3名の若者によって製作された。人権をテーマとする映画研究所で7週間のトレーニングプログラムを終え、今回の映画祭のために製作されたものだった。この作品に対しては、ネット上でも嫌がらせともいえるコメントを受けているという。
映画祭の主催者、Min Htin Ko Ko Gyi氏は、
この作品の上映を強行すれば、不必要な争いが起きる。映画祭の目的は争いを起こすことではない。非常に残念だが、上映キャンセルの判断に従った。(Mizzimaより)
との考えを述べた。
映画祭では67作品が上映され、そのうち32作品はミャンマーで製作された。9作品はASEAN諸国から、26作品はその他の国からの参加であった。
外部リンク
Mizzima
http://www.mizzima.com
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