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2014-06-11 21:00

経済

JICAが「ヤンゴンの交通ボトルネック解消」と「ミャンマーの基礎教育向上」を支援

JICA
JICAとミャンマー政府が無償資金協力贈与契約を締結
国際協力機構(JICA)は、6月10日、ミャンマー連邦共和国政府との間で、「ヤンゴン市新タケタ橋建設計画」および「教員養成校改善計画」を対象とした無償資金協力の贈与契約を締結した。2案件で総額67億2,900万円を限度としている。

「ヤンゴン市新タケタ橋建設計画」
本事業は、ヤンゴン市パズンダウン川に架かるタケタ橋を架け替えることで、交通容量の増加および混雑を改善し、ヤンゴン市東部・南東部を結ぶ道路ネットワークにおける物流と旅客輸送の効率化を図るのが目的。

ヤンゴン市は、多くの河川によって道路網が分断され、市内の15の橋梁が交通を支えている。その中の1つがタケタ橋で、1日の交通量が多く、慢性的に渋滞が発生。

今後、ヤンゴン都市圏の経済発展に伴い交通量増加が見込まれる上、老朽化により安全性にも問題がある。

また、同橋は開発が進められているティラワ経済特区への経由地となるタケタ地区とヤンゴン市街地やヤンゴン国際空港をつなぐ結節点にあるため、将来の道路網を支える重要な路線。

新たな橋ができれば、物流・旅客輸送の時間短縮が図られ、輸送コスト削減や地域住民の生活改善も期待でき、また、同橋を通じて人やモノの流れが円滑化することで、ヤンゴン都市圏やミャンマー国全体の経済発展へもつながる。

(タケタ橋の現況(左)新タケタ橋完成予想図(右):画像はプレスリリースより)

「教員養成校改善計画」
本事業は、バゴー地域タウングー市にあるタウングー教員養成校の老朽化した施設・機材の拡張・整備を行い、改善された環境の下、より多くの小中学校教員を養成することを目的としている。

2011年以降、義務教育の無償化、学校環境整備や教員の能力向上・待遇改善等を重点事項として教育改革を推進。その中で小中学校の学校数や教員数を増加させる計画だが、現在のタウングー教員養成校は施設の老朽化が激しく、施設・機材の整備が喫緊の課題。

本事業により、教員養成校の年間受入れ学生数は現在の約2.8倍に増加し、ミャンマー全国の教員養成校の年間教員養成数を拡大する計画への貢献が期待される。

JICA
(教員養成校完成予想図:画像はプレスリリースより)

JICAは、2014年5月から技術協力プロジェクト「初等教育カリキュラム改訂プロジェクト」も実施。小学校の教科書開発、教員養成校の教員養成課程の改善、教員の質の向上に関する研修等を行い、ミャンマーの教育改革に包括的な支援を行っている。


外部リンク

国際協力機構(JICA)
http://www.jica.go.jp/

国際協力機構(JICA)のプレスリリース
http://www.jica.go.jp/press/2014/

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