2014-06-11 00:00
経済
【ティラワ経済特区】進出1号&2号は日米企業

【ティラワ経済特区】進出1号&2号決定-日米がミャンマーの発展に協力
ヤンゴン近郊にあるティラワ経済特区は、最初の投資案件を米国の容器製造企業「ボール・コーポレーション」と日本の自動車部品メーカー「江洋ラヂエーター」に決定した。ボール・コーポレーションと江洋ラヂエーターは、ミャンマー最大の商業都市ヤンゴンのホテルにて、ミャンマー・日本ティラワ開発株式会社(以下「MJTD」)との間でティラワ経済特別区での工場用地のリース契約を締結。
ボール・コーポレーションは、約5ヘクタールの用地を借り受ける契約を結んだ。今年10月に、コカコーラ社のミャンマー合弁企業であるコカコーラピンヤ飲料や国内外の顧客に飲料用の缶を供給する工場建設に着手。
その建設に、まず4000万ドル(約40億円)を投資し、2015年7月までに生産を開始する予定である。将来的な総投資額は1億ドル(約100億円)。
(画像はボール・コーポレーションのHPより)
江洋ラヂエーターは、約3ヘクタールの用地を借り受け、来年夏の操業に向けて今秋に着工する予定。自動車のラジエーターを年間12万台生産できる工場を建設する。主に自動車の交換部品向けのラジエーターを生産し、日本やシンガポール、米国、欧州、オーストラリアなどへ輸出。
工場では当初約100人を雇用し、段階的に数百人規模まで増員していく見込みである。

在ミャンマー大使館の樋口大使は、契約が締結された式典のスピーチで、ミャンマーの経済発展のみでなく、ミャンマーの発展に日米が協力した点でも画期的な第一歩であり、日米企業の動きはミャンマーでの事業展開を考えている世界中の投資家を勇気づけるものであると述べた。
【ティラワ経済特区】年内に30社と契約
今回の契約締結を皮切りに、ティラワ経済特区への企業進出が相次ぐ見込みである。MJTDによると、数週間の内に数社と、また、年内には30社程度と契約を結ぶ見通しとのこと。先行開発している189ヘクタール約40区画分は年内にも売り切れそうな勢いだ。ティラワ経済特区向けのインフラも開発が進められており、来年半ばまでにティラワ経済特区とヤンゴン市街を結ぶ道路や港湾、送電網、上下水道が整備される予定である。
ティラワ経済特区は、日本が官民一体で進めているパッケージ型インフラ事業で、ヤンゴンの市街地から南東約23km。MJTDは、ミャンマー企業と、三菱商事、丸紅、住友商事のコンソーシアムとの合弁企業である。
外部リンク
Ball Corporation
http://www.ball.com/
江洋ラヂエーター
http://www.koyorad.co.jp/
ティラワ契約1、2号は日米企業:江洋ラヂエーターが進出
http://news.nna.jp.edgesuite.net/
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