2014-05-04 02:00

プレスリリース/コラム

ミャンマー政府 カチン族との和平会談に同意 NCCTにはずみ

カチン族
平和的統合にむけた交渉期待
ミャンマー政府はカチン独立機構(KIO)からの要請を受け、来月中にカチン族との間で和平会談を開くことを発表した。

「カチン族」は、ミャンマー北部に住む人口90万人(01年時点)ほどの民族で、いまだミャンマーの中央政府に反抗を続けている。

(画像はHPより)

反政府最大勢力の1つであるKIO
政府系ミャンマー平和センターのマウンシュエ氏は、おそらく会談は来月第3週ごろまでにカチン州の首都で開かれるとし、またテイン・セイン大統領が各民族との和平交渉のトップに立つことの旨を話した。

確実な日付は決定していないものの、中央政府と各反政府グループからなる全国停戦調整チーム(NCCT)がヤンゴンで個別会談を行う前に今回のカチン族との和平交渉は行われる可能性が強いようだ。

NCCTの会談は5月19日と20日に開かれる予定となっており、合同停戦協定が期待されるKIOとの協議はそれより前に行われるとの見方が強い。

KIOは政府との完全な停戦合意に達していない2つの反政府勢力の1つで、ここ数週間で政府軍との戦闘が激化し、KIO側から交渉の要請が出ていた。

紛争の数十年にピリオド打てるか
11年6月に双方の間で17年間続いた停戦が破られると、その後戦火は波線を描きつつも拡大した。

KIOの代表者は「数千人以上の民間人が結果として戦災に巻き込まれている現状に深い懸念を抱いている」と話している。

NCCTの第1回目会談では複数の停戦協定案の1本化に合意をみており、2回目となる5月の交渉を円滑に進めるためにも、カチン族との停戦合意の形成は重要になってくる。


外部リンク

RFA
http://www.rfa.org/english/news/myanmar/kachin
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