2014-05-09 12:00
社会
薬物撲滅テーマパーク【ヤンゴン・ドラッグエリミネーション・ミュージアム】

ドラッグの歴史、危険性を写真やイラストで展示
5月7日、ザ・ウォールストリートジャーナルで、「Yangon's Drugs Elimination Museum(ヤンゴン・ドラッグエリミネーション・ミュージアム)」が紹介された。(ザ・ウォールストリートジャーナルより)
このミュージアムでは、ミャンマーにおけるドラッグの歴史やその影響を実物大の模型やイラスト、写真の展示で示している。2001年7月、薬物根絶対策への一環として、当時の軍事政府がこのミュージアムを設立した。
ミュージアムはヤンゴンのKamayut地区にある。ドラッグがミャンマーに何をもたらしたのかを国民に伝えるためのテーマパークともいえる存在で、広く市民に利用されている。1日の利用客は約60名。学習の一環として地元の子どもたちも訪れる。
経済成長の妨げ ドラッグ根絶を目指す
来館者はドラッグによって身を滅ぼす人々の様子をリアルに伝えるディオラマを、深刻な表情で見つめている。地元アーティストによって描かれた絵画には、怪物や幽霊のように変貌した人々や、苦痛にのたうち回る中毒患者の姿が描かれている。その様子は非常に不気味で、悪夢のようだ。
18世紀、インドがミャンマーでアヘンの原料であるケシの栽培を行うようになり、以来ケシの主要栽培国となった。
ケシは栽培が容易な換金作物として作られ、現在でもアフガニスタンに続く第2のアヘン生産国となっている。栽培地はなかなか減少しない。今でもドラッグが経済成長の足かせの1つになっているのが現実だ。
外部リンク
ザ・ウォールストリートジャーナル
http://blogs.wsj.com/
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