2014-04-15 09:00
社会
水くみ毎日5キロの道のり ヤンゴン近郊の水事情

水不足回避のため、住民が使用を自主規制
ヤンゴン郊外のDala地区には、子どもを含む100人ほどが集まる池がある。4月から5月の乾期、ここは周辺唯一の水源となる。(画像:APニュースより)
12日、APニュースは、プラスチック製のバケツを持ち長蛇の列に並び順番を待つ人々や、肩に天秤をかけて水を運ぶ子どもの姿、干上がった池でサッカーをする子どもたちの様子を伝えた。
長老の話では、以前は水田も家も少なく、水は十分足りていたという。1980年代、人々は都会に近い場所での生活を望み、人口が急増したことで水不足が始まった。
各家庭の水使用量は規制されておらず、約10年前、生活水として使用していた池が完全に乾いた。政府からの支援、対策などはなく、地域の長老等が自主的に配給制のルールを決めた。
乾期に限った制度だが、居住者は午後4時から5時まで水をくむことができる。1バケツにつき10チャットまたは1ドルの支払いが必要で、これは池の整備に使われる。
都心部に偏る社会改革 来年の水道整備に期待
Dala地区はヤンゴンリバーをボートで南下した位置にある。移動時間はヤンゴンからたった20分。記事では、民主化による利益を被っているのはヤンゴンの中心部だけだとしている。開発ブームにわき上がる大都市とのギャップを思い知らされる。彼らは空のバケツを持って5キロ歩き、水を一杯にしてその道のりを帰る。足りなくなればまた繰り返さなければならない。7人の家族のために3つのバケツを運ぶ19歳の女性は、肩と脚の痛みでよく眠れないと語る。
「水不足難民」である住民は、社会改革が郊外まで行き渡ることを望んでいる。地域自治体は、来年には政府が各家庭への水道設備を整えるための準備を始めると、居住者に伝えている。
外部リンク
APニュース
http://bigstory.ap.org/
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