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2014-04-01 01:00
プレスリリース/コラム
ミャンマーの過去の木材輸出の60億ドル相当が違法 NGOの調査結果

公式データから判明した木材不法取り引き
イギリスの環境調査エージェンシーである非政府組織EIA(Environmental Investigation Agency)は、3月25日に、ミャンマーにおける林業の新しい分析を発表し、数十億規模になる不法入国者による違法伐採と、不整合な貿易データから分かる公務員の腐敗を指摘した。EIAは過去15年間の精査で得られたデータから、ミャンマーでの森林伐採活動の忠実な状況を判明させ、このほど政府機関を通しミャンマーの11のメディアグループにより現地に公表された。
(EIAホームページ)
開放のジレンマはミャンマーにも
驚いたことに、ミャンマー国外の買い手側からの報告データを集計すると、ミャンマーの公式記録に残る木材輸出量より遥かに多い量の取り引きが判明し、00~13年の間に公認されていた木材輸出数値の72%が密輸出に値するものだったというのだ。この違法輸出分の木材資源をコンテナに積んで並べたならば、ミャンマーの水運の要エーヤワディー川の2.3倍に達し、額としては60億米ドル規模のものになり、これはミャンマーの2013-2014年の教育と健康関連予算に匹敵するという。
無秩序な資源売買、摘発徹底を
調査チームリーダーであるフェイス・ドハーティ氏は、「林業と木材輸出に関する政府の公式データは膨大な規模の違法な木材輸出が存在することを示しており、これは官僚側の腐敗によってのみ起こりうる犯罪だ」と見解を述べている。さらに氏は「ミャンマー政府は4月からの木材輸出禁止を提案することにより過去の犯罪発生経歴を認めているが、この輸出禁止案だけでは違法な森林破壊を抑止するには十分でない」とし、ミャンマー政府にいっそう踏み込んだ措置の実行を促している。
外部リンク
NGO・EIA
http://eia-international.org/
NGO・EIA ミャンマーの木材輸出に関する調査報告
http://eia-international.org
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