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2014-10-30 12:00

学術

カチン州に生息するレッドパンダの映像を公開

レッドパンダ
英米の研究者が撮影 生息地の減少を証明
10月26日、カチン州に生息するレッドパンダ(レッサーパンダ)の映像が公開された。

(画像:FFIウェブサイトより)

これは、アメリカとイギリスの動植物研究者からなるNGO「FAUNA & FLORA INTERNATIONAL(FFI)」が発表したもの。カチン州北東部の Imawbum山で撮影された映像で、2匹のレッドパンダが石の上を歩く姿が映されている。

レッドパンダは絶滅危惧種の「危急(Vulnerable)」カテゴリーに認定されている。生存数は世界で約1万匹。本来は竹林に暮らすはずだが、中国の森林伐採により住む場所が脅かされている。



この映像からもレッドパンダの生息地が減少していることがわかる。2匹に遭遇した研究者は、
信じられないほどうれしい気持ちと同時に、彼らの生存を脅かしている現実を見て非常に悲しい気持ちになった。(FFIウェブサイトより)

と語っている。

森林伐採と違法狩猟により絶滅危惧種に
レッドパンダの危機は森林伐採だけが原因ではない。中国とミャンマーの間には違法な狩猟と野生動物取り引きが横行しているのだ。

FFIとミャンマー森林省はこの状態を改善するため、Imawbum国立公園の保護強化に取り組み始めた。現地コミュニティーにもレッドパンダの危機を認識させ、保護の必要性を説く。

国際的な取り組みがあるにも関わらず、違法狩猟や伐採は止まらない。しかし、地元住民による狩猟の数は減っているという。FFIは今後、木材輸出の禁止も含め、中国政府にも働きかけていくという。


外部リンク

FAUNA & FLORA INTERNATIONAL
http://www.fauna-flora.org
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