2019-09-13 18:00
文化
ミャンマーの伝統的な織物が衰退、織工の就活加速
原材料の高コスト・完成品の低価格などが原因
ミャンマー北西部に位置するザガイン地方域(Sagaing Region)Monywa郡区の村では、伝統的な製織業が衰退し、織工は他の仕事に頼らざるを得なくなっているという。現在、製織事業は操業を停止しており、企業家は原材料の高コスト、創造的なデザインの欠如、完成した衣服の価格下落などにより、他の事業への投資を開始している。
製織業の企業家であるKo Kyi Aye氏も、
「製織業が少なくなっている主な理由は、現地市場での外国市場からの革新的なデザインの参入に加え、原材料の高コスト、完成した衣服の低価格だ。現在、織工は石工や大工仕事を含む他の仕事に目を向けている」(プレスリリースより)
と述べ、織工の就活が加速していることを明らかにした。同氏によると、この村には以前500台の織り機があったが、現在では50台しか残っていないという。
熟練工の技術を守る道はあるのか
村の住民は70年以上織物の練習をしており、最初に綿毛布、タオル、ロンジーを編むという。ロンジーとは、ミャンマーで日常的に着用される伝統的な民族衣装で、腰に巻きつけて着用する筒状の衣類のことだ。織工は2012年に、ミャンマーとの国境に近いインド・ミゾラム州の州都アイザウル(Aizawl)の衣服を織ることで収益を上げていたが、2017年に外国市場から創造的なデザインの衣服が地元市場に参入し始め、地元で生産された衣服の価格が下落したという。
ミャンマーの伝統的な織物を守っていく道がひらかれる日は来るだろうか。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
ミャンマー情報省
https://www.moi.gov.mm/
ミャンマー情報省のプレスリリース
https://www.moi.gov.mm/news/
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