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2013-07-18 19:00

その他

活気を取り戻すミャンマー映画 

映画
民主化と共に抑圧されていた映画業界が活気づく
ミャンマーの映画は、かつて「アジアのハリウッド」と高く評価されていた。

しかし、旧軍事政権の元で、厳しく制限され、60年あまりが経過した。民主化に伴い、ミャンマーの映画が元気を取り戻しつつある。International Business Timesが報じた。

ミャンマーの映画史は1910年にさかのぼる。黄金時代は、1962年のクーデターまでおよそ半世紀にわたって続いていた。しかし、それ以降は映画館の国有化や検閲、世界からの隔絶と貧困が、人々を映画から遠ざけた。

かつて、大きな映画館が244件あったが、現在は71館のみ。1960年代以降は、低俗なコメディーや欧米映画のコピーフィルムを上映するのみとなっていた。

政治の壁は取り去られても、文化の壁は今も
民主化以来、映画に関する様々な規制は、少しずつではあるが緩和されてきており、同国の歴史を含む、社会的、政治的に繊細な課題を扱うことに関しても作品も徐々に受け入れられはじめている。国内上映中の映画情報を提供するサイトも登場しはじめた。

とはいえ、観客を集めることは現在でも容易ではない。仏教徒が大半を占める聴衆に対して、欧米の流れを引く映画が必ずしも魅力的とは限らない。キスシーンやベッドシーンなどは、未だに御法度とする文化があるからだ。協議の結果これらのシーンがカットされることもある。

言論の自由が得られるようになりつつあるミャンマーだが、伝えたい側、伝えられる側の感性が一致し、活気を取り戻すまでにはまだ時間がかかりそうだ。


外部リンク

Myanmar Cinema, Once Called 'Asian Hollywood,' Is Slowly Recovering Under Political Reforms
http://www.ibtimes.com/

Wikipedia ; Cinema of Burma
http://en.wikipedia.org/wiki/Cinema_of_Burma
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