2022-03-01 21:00

社会

支援について考える

支援
ミャンマーの状況
2022年2月10日、国連WFPミャンマー事務所の藤原実紀氏は、ミャンマーの状況について報告した。

2021年2月のクーデターを機に、ミャンマーの食料不足は急激に深刻化した。

ロヒンギャ族の住むラカイン州などの支援地域だけでなく、都市部でも日々の食事に困る人々が急増している。以前より、貧困という問題を抱えていたミャンマー。貧しい人々は、クーデターを機に更に貧しくなった。地方では紛争が激化、2022年1月の時点で約40万人の国内避難民が新たに生まれた。

諸外国の経済制裁の影響により、経済情勢が悪化して失業者が増加している。インフレによる原油や食料価格の高騰も追い討ちをかけた。2022年には、国民の約4分の1に当たる1,320万人が食料不足に陥る見通しだ。

人助けの精神が強いミャンマー
ミャンマーでは、人助けの精神が強く、「自分より貧しい人を助けよう」という考えが強い。サービスのへのチップを固辞する、「ありがとう」と言われるだけで満足するなど、見返りを求めない親切心を持っている人が多い。

人を助けたい気持ちが強い分、支援を受けることには不慣れで、「恥ずかしい」と感じる人もいる。支援する側も「助けてあげる」のではなく、同じ人間として尊厳を守りながら、支援を受け取ってもらうことが重要だ。

また、支援対象者をきちんとアセスメントした上で、必要な人へ必要な支援を届けることも重要である。

(画像は国連WFPのホームページより)


外部リンク

国連WFP
https://ja.wfp.org/

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