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2022-03-14 14:30

社会

ミャンマー軍事政権が不定期の停電実施、市民生活に大きな影響

停電
最大都市ヤンゴンでは深刻な水不足
ミャンマーでは昨年の国軍による権力の掌握以来、経済の混乱が続いているが、新たに同国軍事政権が不定期に停電を実施しているために多くの地域で電力が供給されず、オンライン授業は停止され、市民は給水もままならない状況にある。

軍事政権は声明を発表し、シュエ沖合(Shwe offshore)ガス田のパイプライン修理のために、3月12日から18日まで一部で計画されている24時間の電力削減について警告した。

ミャンマー最大の都市ヤンゴンでも24時間ごとに2回停電が発生し、住宅は1日6時間停電するという。

そのためヤンゴンの多くの郡区では水不足に見舞われ、一部の郡区では1週間以上給水が完全に停止。また、電気があっても高層住居では水をくみ上げられないという。

「頻繁な停電のため、給水が途絶えている。私たちは行商人から買わなければならない。しかし価格が上昇するにつれて、人々はさらなる困難に直面することになる」(The Irrawaddyより)
と市民の1人は述べている。

全国的に発生している停電
この計画停電の影響を受ける地域はすぐには判明しなかったが、不定期に実施される停電により国民は薪やロウソク、バッテリーなどを備蓄し、木炭で料理をしているという。

ミャンマー中部のマンダレー地域のある郡区では1日8時間しか電気を利用できない。また、北西部のサガイン地域では1月から頻繁に停電が起こり、現在は1日2回、1度に3時間の停電が発生しているという。

ある女性は、
「これは良い兆候ではない。人々は過去の状態に戻っているように感じている。そして夏が来るとさらに停電が増え、私たちはさらに苦しむだろう」(Radio Free Asiaより)
と述べている。

なお、東南アジアの国々は通常、水力発電所からの供給が少ないために夏に頻繁に停電に見舞われるが、電力省は人々にいつも以上に停電に備えるよう警告している。

(画像はThe Irrawaddyより)


外部リンク

Myanmar ministry blames gas prices for worsening power cuts
https://www.reuters.com/

Public anger grows in Myanmar over junta’s power cuts
https://www.rfa.org/

Yangon Suffers Water Shortages Amid Rolling Blackouts in Myanmar
https://www.irrawaddy.com/

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