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2021-11-20 09:00

社会

ミャンマーで拘束の米国人ジャーナリスト、有罪判決の3日後に釈放

米国人ジャーナリスト
すでに米国へ帰国
ミャンマー軍事政権に拘束されていた米国人ジャーナリストのダニー・フェンスター(Danny Fenster)氏(37)が、テロと扇動で懲役11年の有罪判決を受けた3日後に釈放され、すでに米国へ帰国して家族との再会を果たしたという。

報道によると、フェンスター氏は11月15日に元米国外交官で人質交渉担当者のビル・リチャードソン(Bill Richardson)氏に引き渡され、翌16日には米国に到着している。

赤いウールの帽子、ゆったりとしたズボン、白いCOVID-19マスクを身に着けたフェンスター氏は、
「気分が良く、家に帰るのが本当にうれしい。ビルがやったことすべてにとても満足している」(REUTERSより)
と喜びを語った。

また虐待されたかどうか尋ねられ、
「私は理由もなく逮捕・監禁されたので、そうだと思う。しかし、肉体的には健康だった。飢えたり殴られたりしなかった」(REUTERSより)
と囚人の虐待で知られるインセイン刑務所での様子を語っている。

釈放には日本人も関与
フェンスター氏は5月24日、家族と過ごすためにマレーシア経由で米国へ帰国するために搭乗準備をしていたヤンゴン国際空港で拘束され、軍事政権下で6ヶ月近く収容されていた。

拘束理由は、違法な結社、移民法違反、軍への抵抗を助長した罪で、すでに裁判が始まっていた。また、釈放された前の週には、テロと扇動でさらに訴追されている。

ミャンマー国軍が所有するメディア『Myawaddy TV』によると、リチャードソン氏と2人の日本の代表から「国家間の友好を維持し、人道的見地を強調する」という要請を受けて、フェンスター氏に恩赦が与えられたという。

なお、2人の日本人は、ミャンマー国民和解担当の日本政府代表である笹川陽平日本財団会長と日本ミャンマー協会会長の渡辺秀央氏である。

(画像はALJAZEERAより)


外部リンク

US journalist jailed for months in Myanmar lands in New York
https://apnews.com/

US journalist Danny Fenster arrives in NY after Myanmar release
https://www.aljazeera.com/

U.S. journalist freed in Myanmar, says he was not beaten or starved
https://www.reuters.com/

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