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2021-09-18 13:00

社会

ミャンマー若手アーティストによる「軍事政権の弾圧」の作品をパリで展示

ヒューマン・ライツ・ウォッチ
社会活動、創造性、軍事的脅迫に屈しない決意
米国に基盤を置く国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch)は9月16日、軍事クーデターと軍事政権へ抗議する国民で揺れるミャンマーのアーティストが手がけた「軍事政権の弾圧」の作品が、18日より1ヶ月間、フランスの首都パリの中心部にあるパレ・ロワイヤル広場で展示されることを明らかにした。

これらのアーティストはイベントに応じて素晴らしいビジュアル素材を作成。社会活動、創造性、そして軍事的脅迫に屈しないという決意の高まりが組み合わさっているが、元々は展示用ではなく、抗議活動で人々に見せたりSNSに投稿されたりするメッセージ画像だったという。

これらの作品は「#WhatsHappeningInMyanmar」を通じて集められている。

奇しくもこれらの展示が始まる9月18日は、1988年にミャンマーの首都であったヤンゴンで大規模な蜂起が起きた日と同じである。この蜂起では、兵士が数千人の抗議者を殺害した同国の歴史の悪名高い日だ。

世界的な無関心を打破する必要性を警
ミャンマーでは2月1日に国軍によるクーデターが起き、軍事独裁政権の暗い過去に引き戻されたくない国民により、同国の歴史の中で最大かつ最も広範囲にわたる抗議を引き起こしている。

軍は冷酷な弾圧で対応し、1,000人以上を殺害。数千人を恣意的に逮捕および拘留し、独立メディアを禁止し、インターネットアクセスを遮断した。

殺人、レイプ、その他の性的暴力、拷問など、軍事政権の広範囲にわたる組織的な虐待は、人道に対する罪に相当する。

パリで展示される強力な芸術的証言は、軍事政権の残忍な取り締まりに対する世界的な無関心への警告だ。ミャンマーの軍事政権の残虐行為に対して大胆に協力することをフランスや他の政府に呼びかけるものといえるだろう。

(画像はプレスリリースより)
(C)2021 Bart Was Not Here


外部リンク

ヒューマン・ライツ・ウォッチ
https://www.hrw.org/

ヒューマン・ライツ・ウォッチのプレスリリース
https://www.hrw.org/news/

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